こんにちは。
SOLARのフジセです。
今回も、実務者向けの内容です。
前回の
「手を目にする」
という話と繋がるものがありますが
「コリが筋肉の何層目になるのか」
触って想像することも私は大事にしています。
体は、大まかにいうと
皮膚
↓
脂肪
↓
筋膜
↓
筋肉
↓
骨
という順になっています。
そして筋肉は
アウターマッスル・インナーマッスル
などという言葉もあるように
体の表面(皮膚)に近い筋肉と
体の深層(骨)に近い筋肉があり
例えるなら
骨という基礎に
2階建、3階建、4階建など様々な階層の建物があるイメージです。
マッサージは
その最上階の屋根(=皮膚)から入り
階層を降りていって
お掃除が必要なフロアが何階なのか
どういうお掃除が必要か
を判断していくことだと思っています。
・もみほぐしによって
荷物を極力バラバラにして捨てられるようにする必要があるのか
(専門的にいうならば、コリや老廃物のかたまりをほぐして、マクロファージが老廃物の処分をできる状態に持っていく)
・リンパドレナージュなどによって
配管をしっかり掃除していく必要があるのか
(リンパや静脈の流れを補助することで、老廃物の排泄を促す)
・関節運動やストレッチなどによって
ドアの建付けや曲がった壁の位置などを戻す必要があるのか
(関節や筋肉の動きをスムーズにして体のゆがみの修正や関節可動域を確保する)
このように
クライアントの体に
「どういった施術や生活習慣の改善が必要なのか」
を判断し実行していくことが必要だと思っています。
この判断をするために
指先の感覚を鍛え
常に正しい解剖の知識でイメージを補いながらクライアントの体に触れること
が施術者には求められると考えています。
力の限りぐいぐいもみほぐすことがマッサージではないと思っています。
コリやハリが
筋肉の上層ならその部分に作用できる
適切な力加減で行う必要があります。
そのためには
体重移動という方法を身に付けることもとても大切になります。
次回はこの
「マッサージは体重移動を使う」
ということをお伝え出来たらと思います。
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