こんにちは
SOLARのフジセです。
今回は老化の話。
ではありますが、細胞一個単位で見た老化のお話を。
人間の細胞には老化細胞と呼ばれるものがありまして
それは何かというと
修復不可能なほどにDNA(遺伝子)にダメージを受けた細胞が、
がんにならないように自ら分裂をやめてたもの。
だそうです。
生き物は細胞の集まり
生き物の体は、いくつもの細胞からできていて
私たち人間は
いくつもの役割を持った細胞という小さな物質が集まってできた生命体です。
(37兆個、最近までは60億個と言われていました)
細胞は日々生まれ・死んで、常に役割を全うするために代謝(生まれ変わり)をしています。
DNAのダメージ
そんな細胞ですが
DNAにダメージを受けると
次の新しい細胞がきちんと作られなくなって、世代交代ができなくなります。
このダメージの原因は
過度な紫外線、過度な飲酒、喫煙、pM2.5などの有害物質などがあげられます。
これらの蓄積によりDNAが修復できないほどに傷つくことがあります。
傷ついたDNAで新たな細胞を作ってしまうと
間違った情報が複製され受け継がれ
がん化してしまいます。
それを防ぐために細胞は
アポトーシスという自滅
免疫細胞に食べてもらう
などして所属している体を守る方向に動きます。
しかしなぜか自滅することも、免疫細胞に食べられることもなく残ってしまった細胞があり
それを老化細胞・ゾンビ細胞などと呼んでいます。
老化細胞の影響
さて、分裂することも、消滅することもできなくなった老化細胞は
SASP(サスプ)と呼ばれる炎症物質を出して
免疫細胞を呼び
組織の修復を促そうとします。
しかしこのサスプは周囲の細胞の老化を加速させ
慢性炎症を起こし
がんや動脈硬化を発症させるとの報告もあります。
免疫機能が正常ならば
いち早くSASPを検知して老化細胞を食べてしまいますが
ストレス・自律神経の乱れ・体力低下・生活習慣の悪化など、様々な要因によって
免疫力が低下している場合、
老化細胞を食べることができず
SASPが、周囲の細胞に影響を与え続けてしまうことになります。
老化細胞の蓄積を防ぐには?
どうすれば、老化細胞の発現、蓄積を防ぐことができるのか。
私が参考にした記事では下記のようなことを上げていました。
肥満を防ぐ
高脂肪食は腸内細菌に悪玉菌を増やしてしまいます。悪玉菌が肝臓に運ばれ肝臓で老化細胞ができやすくなります。SASPが過度に発生し、肝臓がんにもつながるといわれており3割は肝臓がんと肺がんを併発しているといわれています。
また脂肪肝や肝炎も肝星細胞が老化細胞になりやすくSASPを発生させてしまいます。
定期的な運動
適度な有酸素運動を行い、血糖コントロールを身に付けることで血管へのダメージが減り細胞の老化細胞化の可能性を減らします。
DNAを傷つけない生活
過度な飲酒、過度に紫外線を浴びる生活(外に出るときは日焼け止めや日傘を)、PM2.5などの大気汚染物質、喫煙などを控えて、DNAへのダメージを少なくする。
正しい食生活、生活習慣、運動習慣をしっかり自分でコントロールしていきたいところですね。
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