頭の重心が前にずれるから肩こりが起こる
という説明をしました。
今回は
「肩甲骨が不安定または正しい位置にない」
ことで起こる肩こりのメカニズムです。
「肩甲骨」 とは
背中の上部についている逆三角▽の形をした二対の骨です。
肩甲骨は体の前方で腕や鎖骨に繋がっているほかは
浮いて自由に動いている骨です。
肋骨にくっつているのではなく
肋骨の上の筋肉に乗って浮いている状態になります。
こいつが自由に動いてくれるおかげで私たちの腕は上がったり、前に出したりできます。
ではこの肩甲骨
背中のどこにあるのが正解かというと
胸椎(肋骨がついている背中の骨)の第二、第三番の高さからはじまり
およそ▽の下の角が胸椎の7あたりまであります。
背骨の中心から7.5㎝(私の目安は手のひら一枚分)ほど外側に▽の内側の辺があり
背骨と並行またはややハの字になっています。
例えば肩甲骨が下にありすぎる場合
肩の筋肉を引っ張りすぎているため痛みを生じます。
ひどい場合「胸郭出口症候群」といわれる手がしびれる病気になります。
ヨガやダンスをしている方に多いといわれています。
肩甲骨を下げないよう、癖を治す必要があります。
また背骨に近すぎる、遠すぎる、ということは
肩甲骨周りの筋肉が緊張して肩甲骨の位置を変えているということになります。
筋肉をほぐして肩甲骨を引っ張らないように調整する必要があります。
動作においては
腕をバンザイさせるとき(上に動かすとき)に
肩甲骨▽の下の角は、わきのと同じラインまで体の横にすべるように動き来ます。
そして面全体が少し後ろに倒れます。
この動きがきちんとできないと
いわゆる四十肩や五十肩といわれる症状が起きてきます。
これを解決するには
肩甲骨を止めている筋肉をほぐすとともに
動かすべき筋肉が動くように誘導したりトレーニングしていきます。
また動かすときにきちんと
肩甲骨周辺に力が入らず不安定な人もいます。
肩甲骨と肋骨の間にある筋肉が筋力低下して
腕の押す力を支えられられない状態になるのです。
こうなると様々な場面で
腕の力を発揮できなくなります。
丁番(壁にドアを固定るしているあの丸い金具)が外れたドアのようになるため
動かすたびにグラグラで
そのため周りの筋肉をたくさん使ってカバーしなければならず
結果肩こりにつながります。
つまり肩甲骨が動かさないときは正しい場所
動かすときも正しい動き・そして安定性
があることで
肩や首に負担をかけずに私たちの腕は自由に動くことができるのです。
(首と肩甲骨は筋肉でつながっているので影響を受けやすい)
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