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肩こりはなぜ起こるのか(5)

やっと肩こりの原因解説の後半に入りました。


今日は


「背骨の緊張が取れていない」


について解説したいと思います。


背骨=背中が緊張しているということは

背骨と肩甲骨を繋げている


僧帽筋(肩を覆うようについているひし形の筋肉)

大菱形筋・小菱形筋(背骨と肩甲骨を結び付ける筋肉)


も一緒に緊張している状態になります。

こうなると丁番がさび付いたドアのように

腕と肩甲骨を動かすとき

自由が奪われてしまいます。




また、菱形筋は肩甲下筋と言って肩甲骨と肋骨をつないでいる筋肉と繋がります。

そのせいで肩甲骨の動きを阻害することも多くなります。


こういう場合は肩甲骨はがしなどがとても効果だと思っています。




僧帽筋や菱形筋は

特に肩甲骨が前にずれている場合は

常に引き延ばされている状態になります。


筋肉はゴムのように伸縮性がありますが

ずっと引っ張っているとだんだん傷んでしまいます。

筋肉はたくさんのゴムの集まりのようなものなので

全部がいきなり切れることはないですが

部分的に切れてしまいます。


小さく切れた部分がかさぶたのようになります。

本来なら免疫細胞がそのかさぶたを食べてくれるのですが

筋肉がずっと引っ張られていると

血行が悪くなったり

何度もかさぶたを作る必要があったりで

免疫細胞がうまく食べてくれなくなります。

そうして取り残された老廃物が

筋肉の間で

こりとなって残るようになります。



医学的には厳密には違うこともあるでしょうが

わたしの理解はこんな感じです。



この場合対処法としては

引っ張り戻すための力を

僧帽筋や菱形筋に付ける。

つまりトレーニングです。


屋や外側に向かってY字に万歳をしたら

肩甲骨を寄せながら腕を下げる。

もしくはY字から肩甲骨だけを動かすして寄せます。


仕事の合間など

ぐーっと伸びをして

ついでに肩甲骨だけを寄せたり戻したりしてみてください。

思ったより

肩首がすっと軽くなると思います。





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